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アルキャンがIMFを締め出す

アルキャンは、UNIAに加盟する労働者が110人分の雇用削減に直面しているスイスの工場へのIMF訪問を拒否した。



スイス:
アルキャンは9月14日、IMF代表とスイスの組合UNIAの全国役員が、バレー州シエールの同社工場で働く労働者を訪問することを拒否した。
 ブライアン・フレドリックスIMF書記次長とロブ・ジョンストンIMF鉄鋼担当部長、ファビェンヌ・ブラン=キューンUNIA執行委員は、労働者に招かれて、110人分の雇用を削減するという同社の提案について話し合うために現地を訪れていた。
 労働者たちは、この雇用削減に懸念を抱いている。というのも、特に今回の削減は、工場の長期的な存続可能性を危機にさらすおそれがあるからだ。
 現在1,200人の労働者を雇用するこの工場は、1999年にアルキャンに買収され、地域経済において大きな役割を果たしている。この工場では、過去6年間に600人分の雇用が削減された。
 IMFとUNIA、工場レベル組合の代表は別の場所で会合を開き、雇用削減の阻止を目指す国際連帯戦略について議論した。
 「会社側が現場への立ち入りを認めなかった態度には、労働者と誠実に交渉しようとしない姿勢と相通じるものがある。IMFは現地の労働者と連帯し、人よりも利益を優先するアルキャンの行動と闘う」とロブ・ジョンストン部長は述べた。
 カナダ、ロシア、ブラジル、イギリス、フランス、オーストラリア、アメリカのアルキャン労働者の組合代表が集まってIMFアルコア・アルキャン会議を開き、このスイスの現場で雇用を維持する闘いに関して討議する予定である。この会議は2005年10月3日〜5日にモントリオールで開かれる。
[2005年9月16日]