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アルセロールとIFAを締結

IMFとEMFは、多国籍製鉄会社アルセロールと企業の社会的責任に関する協約を締結した。これは鉄鋼部門で初めての国際枠組み協約である。


ルクセンブルク:
IMFは、欧州金属労連(EMF)およびアルセロール経営陣とともに、「アルセロールの企業の社会的責任の原則に関する世界協約」に署名した。
 この協約は、アルセロールで働く労働者が同社の世界的成功にとって何よりも重要であることを認めている。協約には、結社の自由、団体交渉、非差別、強制労働・児童労働の禁止に関するILO条約の尊重が盛り込まれている。また、労働者に安全衛生と生涯訓練を提供することも約束されている。
 アルセロールは、自動車、建設、家電、包装各産業に材料を供給する主要製鉄会社である。ヨーロッパを拠点とし、ブラジルで大々的に事業を展開、60カ国以上で9万5,000人を雇用している。
 ロブ・ジョンストンIMF鉄鋼担当部長は、9月12日にルクセンブルクで執り行われた調印式にIMF代表として出席し、アルセロールとの国際枠組み協約を歓迎した。
 「この協約は、アルセロールの労働者が極めて重要であることを認めるだけでなく、同社が世界中でどのように労働者を尊重するかを分かりやすい言葉で明記している。アルセロールと協力しながら、この鉄鋼部門初の協約を実施していきたい」とロブ・ジョンストン部長は述べた。
 協約(現時点ではフランス語版のみ)はIMFウェブサイトに掲載されている。
[2005年9月14日]