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ブラジルの金属労働者が成果を達成

IMF加盟組織CNM/CUTからの報告によると、サンパウロ地域における賃金交渉の結果、金属労働者(特に自動車産業労働者)がいくつか明白な成果を獲得した。


ブラジル:
CNM/CUTとブラジルの金属産業が集中するサンパウロ州との間で先ごろ行われた団体交渉の結果、金属労働者が重要な成果を手にした。
 CNM/CUTの報告によれば、サンパウロの自動車組立部門の労働者6万4,000人は、2005年にインフレ率を3.7%上回る合計8.9%の賃上げを、2006年についてはインフレ率を最低1.3%上回る賃上げを勝ち取った。この部門で活動する企業は、VW、GM、フォード、ダイムラークライスラー、スカニア、トヨタ、ホンダなどである。
 自動車部品・鋳造部門では、8万5,000人の労働者が2005年にインフレ率を3.0%上回る8.16%の賃上げを、2006年にはインフレ率を最低2.0%上回る賃上げを獲得した。この部門で活動する企業は、マーレ、マグネッティ・マレリ、デーナ、TRW、ボッシュ、デルファイなどである。
 機械製造・エレクトロニクス部門では、使用者側がインフレ率よりも1.6%高い賃上げを提案したが、受け入れられなかった。その結果、インデックス、ヘラー(Heller)、グローブ(Grob)、バルデラ(Bardella)、LGフィリップス、フレクストロニクスなどで、この部門の労働者10万5,000人がスト決行中である。サンパウロでの航空宇宙その他の部門をめぐる交渉は11月に始まる予定。
 ブラジルの他の場所にあるCNM/CUT傘下の地域組合は、インフレ率を平均2.5%上回る賃上げを達成した。一方、CNM/CUTの報告によると、何年か続けて低下していた雇用水準が上昇しており、2003年1月から2005年6月までに24万7,000人分の新規雇用が創出された。
[2005年9月13日]