IMFニュース・ブリーフス
ボーイングでスト続く

オーストラリアのボーイングでは会社側が労働協約を拒否してから100日目を迎え、アメリカのボーイング労働者も公正な労働協約を求めてストを続けている。


オーストラリア:
オーストラリアのニューカッスルで現在スト実施中のボーイング労働者29人が、労働協約を選ぶ権利を否定されてから100日目を迎え、抗議集会を開いた。
 オーストラリア労組(AWU)に加盟する労働者たちは、地元議員の事務所前で集会を開いた。この議員は、オーストラリアで極めて厳しい労働法を新たに導入しようとしている保守政権のメンバーでもある。
 オーストラリア空軍(RAAF)のジェット戦闘機ホーネットFA-18を整備・改良するために雇用されている航空機整備士は、2005年3月から労働協約問題をめぐってボーイングと紛争を繰り広げている。  一方、米国ではオレゴン州ポートランドとカンザス州ウィチタ、それにワシントン州で、1万8,000人以上のボーイング労働者が公正な労働協約への要求を支持してストを続けている。全米機械工・航空宇宙労組(IAM)は、ボーイングとの現行協約交渉で、年金改善、安定した医療制度、安全な作業環境、雇用保障を求めている。
 詳しい情報やオーストラリアのボーイング労働者への支援についてはAWUウェブサイト(www.awu.net.au)を、アメリカのボーイング労働者への支援についてはIAMウェブサイト(www.iamaw.org)を参照のこと。
[2005年9月9日]