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グルポ・メヒコ、アサルコでのストライキにもかかわらず記録的な利益を予測

この大手採鉱会社は2005年に25億米ドルという記録的な利益を予測している。同社スポークスマンによれば、アサルコでのストライキによる生産減にもかかわらず利益が増えた。


メキシコ:
世界第3位の大手銅メーカーであるグルポ・メヒコのスポークスマンは、金属価格の上昇で2005年の支払利息・税金・減価償却・償却控除前利益(EBITDA)が25億米ドルという記録的な水準に達するとの見通しを明らかにした。フアン・レボレド・グルポ・メヒコ副社長によると、銅・モリブデン価格の上昇に加えて事業が好調だったおかげで、今年、同社のEBITDAは過去最高水準に達すると見られる。
 アメリカ工場アサルコで労働者が7月からストライキを実施しており、生産量が減少したにもかかわらず、グルポ・メヒコは利益を伸ばした。
 採掘部門のサザン・ペルー・カッパー社は、銅品位の低下により今年の銅生産量を前年比微減の70万トンと予測している。
 一方、先週行われた労使交渉は決裂し、アサルコでのスト終結について合意に至らなかった。組合側は会社が売却されても引き続き労働者を代表できるよう保証を求めており、これをめぐって依然意見が対立している。
[2005年10月2日]