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ブラジルでフォルクスワーゲン労働者がスト終了

ブラジルのフォルクスワーゲン労働者はストライキを終了したが、まだ会社側と合意に達していない。サンベルナルド・ド・カンポ工場の労働者は、労働裁判所に決定を委ねた。



ブラジル:
9月29日にサンパウロ郊外のフォルクスワーゲン・サンベルナルド・ド・カンポ工場で始まったストライキが終結したが、組合はまだ会社側と合意に達していない。
 ABC金属労組はプレスリリースを発表し、「これは労働側が要求を撤回したということではなく、労働裁判所に決定を委ねたということだ。裁判所は遅くとも来週までに、この件に関して決定を下す」と述べた。
 同労組と組合員は現在、地域労働裁判所の決定を待っている。
 やはりストを決行した他の2つの工場も、会社側と合意に達した。先週、タウバテの車体工場とサンカルロスのエンジン工場が操業を再開した。
 25日間にわたってストを実施したサンベルナルドの労働者は、企業利潤の分配として、生産性に関係なく5,000レアル(約2,212米ドル)の付加手当を要求している。これに対して会社側は、やはり生産目標の達成と結びつけずに、4,500レアル(約1,990米ドル)を提示した。
 組合側の指摘によれば、例えばダイムラークライスラー、スカニア、フォードをはじめとする他社は、フォルクスワーゲンが提示しているよりも高い金額を従業員に支払うことに同意した。「ABC金属労組が組織化している自動車組立メーカーの中で、利潤の分配に関して労働者と合意に達していないのはフォルクスワーゲンだけだ」と、スポークスマンは通信社EFEに語った。
[2005年10月26日]