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中国の鉄鋼工場で権利侵害

重慶鉄鋼工場閉鎖後に解雇手当を求めて抗議していた数千人の労働者に対する警察の取り締まりで、2人の女性が死亡、24人が負傷し、3人の労働者代表が逮捕された。


中国:
中國勞工通訊をはじめとするアジアの情報筋によれば、10月7日に中国の鉄鋼工場での抗議行動を警察が取り締まった際、2人の女性が死亡、24人が負傷し、3人の労働者代表が逮捕された。
 労働者らは国営の重慶鉄鋼工場から補償なしで解雇されたあと、8月に抗議行動を開始した。同工場からレイオフされた数千人の労働者がデモを行い、失職に対する解雇手当を要求していた。
 10月7日、労働者が重慶市庁舎で座り込みデモを実施していたとき、警察との間で衝突が発生。デモ参加者を解散させるために数百人の警察官が配備された。報道によれば、警察による暴行の結果、70歳と50歳の2人の女性が亡くなった。
 かつては中国有数の鉄鋼生産施設で、最大1万8,000人を雇用していた同工場は、7月に破産を宣告した。労働者の多くは、未成年のころから工場で働いていた。
[2005年10月14日]