IMFニュース・ブリーフス
カラカスで世界社会フォーラム――雇用増加を求める闘い

労働組合活動家は、このフォーラムがディーセントな雇用を求める闘いを推し進め、域内の労働組合主義を強化することを期待している。


ベネズエラ:
カラカスでは、1月24日に始まった世界社会フォーラムに何千人もの労働組合活動家が出席している。これらの組合活動家たちは、労働運動はどうすれば南米大陸でより多くの、よりよい雇用を獲得できるか、どうすれば南北アメリカで運動の統一を強化できるかに関する議論に参加している。これらの問題は、国際自由労連(ICFTU)と世界労働連合(WCL)の地域団体である米州地域組織(ORIT)とラテンアメリカ労連(CLAT)が開催した第2回米州労働組合フォーラムでも議論された。
 世界社会フォーラムの5番目のテーマは「労働、搾取および生命の再生産」である。大陸中から組合活動家が集まり、持続可能な開発戦略の基本部分としてのディーセントな雇用を創出するにはどうすればよいか、自由貿易条約の増加と経済グローバル化の進展にどう対処するか、この大陸のためにどのような地域統合を追求すべきか、大陸の労働運動統一を強化するにはどうすればよいかをめぐって議論する。
 これらの問題が議論の的になっている原因は、域内の一部の国々が現在見舞われている状況にある――公式発表された失業率は7.7%で、7,500万人の労働者の賃金が1日2ドルに満たない。そして忘れてならないのは、労働者がほぼ同様の劣悪な状況に置かれ、失業におびえながら、より低い賃金のためにより長時間にわたって働いていることだ。一方、労働組合組織は使用者側の圧力で活動を妨げられている。
 フォーラム主催者によれば、これらの問題に取り組む最善の方法は労働組合運動の統一である。主催者は、次の日曜日(1月29日)に労働組合活動家が、万人のためのディーセントな雇用を獲得し、地域労働組合主義を強化するための国際プログラムの進展を祝えると期待している。


[2006年1月25日]