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コロンビアのセロ・マトソ労働者が臨戦態勢

組合は経営陣およびコロンビア社会保護省代表と交渉している。


コロンビア:
コロンビアのコルドバ州モンテリバーノにある世界有数のニッケル・メーカー、セロ・マトソで、労働者が臨戦態勢に入っており、スト開始の発表が迫っている、と組合指導者で交渉委員会メンバーのナイロ・グェルラ氏は言う。2月3日に開かれた集会で、組合員500人中300人が、合意に至らなかった場合のスト決行に賛成票を投じた。グェルラ氏の説明によると、組合はその日から10労働日以内に合法的にストライキを宣言することができる。しかし同氏は、「組合は非常に慎重な態度で臨んでおり、交渉によって解決したいと考えている」と述べている。
 同氏は現在、経営陣およびコロンビア社会保護省代表と交渉中である。「交渉の場で提示するための要求リスト付きの正式な申立書を作成しているところだ」と、ナイロ・グェルラ氏は語った。
 同氏は、主に雇用契約の問題をめぐって「会社側が激しく抵抗」している、と付け加えた。組合側は、従業員が長期契約を結び、法定給付を受給するとともに搾取にさらされないようにしたいと考えている。また、医療サービスへのアクセスを従業員だけでなく、労働者の家族やコミュニティー全体に拡張することも望んでいる。
 もう1つの重要な要求は10%の賃上げだ。会社側は6%を提示している。組合は、この要求の正当な根拠として、同社がここ数年利益を出していることを挙げる。
 グェルラ氏によれば、同社は先ごろ生産を増大し、多額の利益を得ている。組合が出した要求のコストは同社の総費用の4.5%に相当するという。
 また同氏は、「組合は会社に対し、コロンビア北部にある人口6万人のモンテリバーノへの社会投資を増やすよう要求している」とも述べた。
 組合のホセ・カルモナ会長は、この争議について次のように述べた。「私たちには合意する用意がある。ストライキが労使双方にいかに大きな損害を与えるかは分かっている」。同会長は、「会社はこのところ非常に好調で多額の利益を上げているのだから、組合は要求実現を目指して覚悟を決めている」と語った。



[2006年2月10日]