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ルカシェンコ当選の陰で前例のない組合攻撃

アレクサンドル・ルカシェンコは大統領選前、少なくとも25人の組合活動家を逮捕した。


ベラルーシ:
先の大統領選でのルカシェンコ当選は、ベラルーシの独立組合活動家と庶民に対する大規模な脅迫と多数の報復によって達成された。IMFに加盟するベラルーシ通信電子産業労組(REPAM)の組合員25人以上を含む約1,000人が、こじつけられた理由で投獄された。多くの場合、裁判官は、「活動家が公共の場で乱暴な言葉を用いているのを聞いた」と主張する機動隊員の疑わしい証言に基づいて判決を言い渡した。

 ベラルーシでは、ルカシェンコ政権に同調せず、政府に公然と異を唱える組織や個人はすべて、直ちに追放された。その中には、労働組合REPAMとその組合員が含まれていた。REPAM組合員らは、ソ連流の労働組合主義を否定して自主的な行動をとり、自由な活動を可能にする政治改革を求めて闘っている。REPAMは、ベラルーシ最大の使用者である国家から組合員の諸権利を守るためにも、頻繁にルカシェンコ政権と対立している。

 ヨーロッパ最後の独裁者であるルカシェンコは得票率82.6%で圧勝したが、欧州連合(EU)やアメリカは、選挙の事前運動と選挙期間中に無数の違反があったことを理由に、この結果を認めなかった。

 「不正な選挙の結果を受けて、世界中の人々が、国民の自由について深く懸念しながらベラルーシ情勢を見守っている。IMFは、腐敗した反民主的なルカシェンコ政権との勇敢な闘いにおいて、加盟組織REPAMを引き続き全面的に支援する」と、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は述べた。

[2006年3月27日]