IMFニュース・ブリーフス
攻撃されるエストニアの組合

労働者は、労働組合の弱体化を狙う政府の法案に抗議している。


エストニア:
エストニア政府提案の新法に対し、世界中の組合が抗議している。この法律は、労働組合の活動を大幅に制限し、職場委員から現行の権利・保護を奪うことになるだろう。
 この従業員代表法案には次のような問題点がある。

●職場委員は、情報・協議プロセスから締め出され、現行の権利・保証をすべて奪われる。
●労働組合代表は、ILO条約第98号で義務づけられる解雇からの保護を失う。
●職場委員が組合の職務を遂行できる時間が大幅に削減される。

 エストニア政府は、経営側が選ぶ場合の多い「従業員代表」に、職場委員の権利・責任を移すよう強く求めている。

 IMFと加盟組織はアンドルス・アンシプ首相に対し、この法案を修正し、エストニアの労働組合と選出された職場委員に正当な保護と地位を保証するよう要求している。

 「これはエストニアの組合とその組合員である労働者に対するあからさまな攻撃だ」と、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は述べた。IMFは、加盟組合の同志を支援するために全力を尽くしており、今後も可能な限りの方法で法案に抵抗していく」

 この法案は4月にエストニア議会に提出される予定。

 下記宛に抗議文を送付していただきたい。

アンドルス・アンシプ首相
E-mail:riigikantselei@riigikantselei.ee
Fax:+ 372 693 5554

ジャーク・アーブ社会問題相
E-mail:info@sm.ee
Fax:+ 3726992209

マイ・トレイアル議会社会委員会委員長
E-mail:sotsiaalkom@riigikogu.ee

[2006年3月22日]