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メキシコ鉱山・金属労組、ナポレオン・ゴメス氏支援を宣言

鉱山労組によると、問題の5,500万米ドルは組合の貸借対照表に計上されている。


メキシコ:
鉱山労組は、同労組指導者のナポレオン・ゴメス氏が5,500万米ドルを横領したという会社側の非難に対抗する公式声明を発表した。

 この公式声明は、ゴメス・ウルティア氏への全面的支持を宣言し、「メヒカナ・デ・カナネア社とメヒカナ・デ・コブレ社の民営化収益から、それぞれ1998年、1990年に当組合に支払われた5,500万米ドルは、組合の貸借対照表に全額計上されている」と説明している。公式声明によれば、同労組は独立した地位を有するため、本来であれば財務情報は組合員だけに提示すればよいが、この情報をあえて公表することにした。

 公式声明は次のように確認している。「民主的かつ合法的に選出されたナポレオン・ゴメス・ウルティア氏が委員長を務める全国執行委員会および自警・司法委員会は、上記資金の使途解明を目的とする下院委員会に関連情報を提供することに同意した」

 同声明は、この5,500万米ドルは組合が管理する資金であり、個人名義にはなっていないのだから、その使途に関する会社側の主張は「中傷的」だ、とも述べている。さらに、「この反対意見は、グルポ・メヒコの所有者であるジャーマン・ラレア・モタ・ベラスコが、鉱山労働者65人が死亡したパスタ・デ・コンチョス鉱山での爆発事故に対する責任を隠蔽するためのカムフラージュにすぎない」と付け加えた。

 同労組は「5,500万米ドルは全額組合の貸借対照表に計上されている」と述べ、2,924万3,446米ドルの支出と2,575万6,554米ドルの残高が記載された明細書を提示した。

[2006年3月17日]