IMFニュース・ブリーフス
フィリピントヨタに対するグローバル・キャンペーン

世界中のトヨタ労働者が組織的キャンペーンを展開し、不当に解雇されたフィリピントヨタ労働者136人の復職を要求している。


全世界:
IMFの「フィリピントヨタ――今すぐ復職を!」キャンペーンの一環として、世界中の組織化されたトヨタ工場で1週間の協調的行動が実施され、トヨタ労働者が不当に解雇された労働者136人の復職を要求している。
 このグローバル・キャンペーンの標的となっているフィリピントヨタは、最高裁判所と国際労働機関(ILO)が労働者を支持する裁定を下したにもかかわらず、不当解雇された労働者の復職を拒否している。
 南アフリカ共和国では、6月28日に労働組合代表団が現地経営陣と会見し、トヨタに労働者の復職を要求する抗議文を手渡した。この代表団のメンバーは、7人のトヨタ職場委員、南アフリカ全国金属労組(NUMSA)地域・全国指導部、ブライアン・フレドリックスIMF書記次長、フェルナンド・ロペスIMF執行委員、それにスティーブン・ンラポ、アルナサラム両IMF地域代表だった。
 オーストラリアでは、6月最後の週にオーストラリア製造労組(AMWU)代議員が回覧した、労働者の復職を要求する請願書に何千人ものトヨタ労働者が署名した。この請願書は数日後に経営陣に提出される。タイとイギリスでは、IMF加盟組織であるタイ電機・自動車・金属労連(TEAM)とアミカスが現地のトヨタ経営陣に書簡を送り、労働者の復職を要求した。
 ブラジルでは、6月29日にサンパウロの2つのトヨタ工場で金属労働者が情報・連帯会合を開き、少なくとも1時間にわたって生産を中断する予定。IMF加盟組織の全国金属総連合(CNM/CUT)も行動を起こし、リオ・グランデ・ドスル州グアイバにあるトヨタ物流・流通センターの労働者が参加する。
 フィリピンでは、解雇された労働者が6月27日に、日本大使館とその近くにあるトヨタ販売代理店トヨタ・マニラベイの前で抗議行動を実施した。
 「今週、労働者はトヨタに対し、反労働者的な姿勢が同社のイメージと評判を傷つけている、と警告した。労働者の復職によって争議を解決するよう経営陣に要求している」と、ブライアン・フレドリックスIMF書記次長は述べた。
 今後数週間に世界各地のトヨタ工場で、さらなる行動が計画されている。IMFの「フィリピントヨタ―今すぐ復職を!」キャンペーンについては、www.imfmetal.org/toyotaphilippinesを参照のこと。

[2006年6月29日]