IMFニュース・ブリーフス
広がるTMPCWA支援

各国の組合が、復職を求めて闘うフィリピントヨタ労働者に連帯支援と資金提供を約束した。


オーストラリア:
オーストラリア、イギリス、カナダ、ニュージーランドをはじめとする国々のIMF加盟組織が、解雇された労働者の復職と組合承認とを求めて闘っているフィリピントヨタ労組(TMPCWA)組合員のために行動を起こした。
 ジュリアス・ロー・オーストラリア製造労組(AMWU)会長、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長、ダグ・キャメロンAMWU全国書記長は、シドニーで開かれたAMWU隔年全国会議において、フィリピントヨタの状況に焦点を当てた。会議に参加した100人の代議員は、バージリオ・コランドグTMPCWA役員の演説に喝采を送った。
 「AMWUはトヨタと適正な労働協約を結んでいるが、組合員は『トヨタはどこに投資するにせよILO基準を尊重しなければならない』という思いを強めている。オーストラリアの反労働者的法律は企業に、私たちが苦労して得た権利をも攻撃する機会を提供するものだ。労働者を復職させ、組合を承認しなければならない」とロー会長は述べた。
 ロー会長は、AMWUはTMPCWAの努力を支援するために2,000オーストラリア・ドル(1,500米ドル)を寄付する、と発表した。アミカス、カナダ自動車労組、CWA、ニュージーランドEPMUも、AMWUに同調して出資を誓約。代議員たちは、さらに750ドルを寄付した。
 代議員は、トヨタ労働者を支援する連帯行動とさらなる資金集めへの支持を決議した。
 「これはトヨタのフィリピン人労働者のためだけではなく、企業による威嚇、政府介入、労働者の基本的権利の著しい侵害に繰り返し直面している世界中の金属労働者のためにも重要な闘いだ」と、マルチェロ・マレンタッキ書記長は述べた。
 この会議では、フィリピン生まれのAMWU代議員数人がバージリオを支持し、その中にはメルボルンの大きなトヨタ工場から参加した労働者1人も含まれていた。このメルボルン工場には、フィリピン出身のAMWU組合員が150人以上いる。バージリオは、今週の終わりにニューサウスウェールズ州とビクトリア州でトヨタ労働者との特別会合を開催する予定だ。オーストラリアのトヨタ労働者は引き続きトヨタに圧力をかけ、フィリピンで労働者の諸権利を尊重するよう求めていく。
 IMFと加盟組織は国際的なキャンペーンを開始し、トヨタで不当に解雇されたTMPCWA労働者の即時復職を要求している。

 「今すぐ復職を!」キャンペーンの詳細を参照のこと

[2006年7月26日]