IMFニュース・ブリーフス
3工場で金属労組がストライキ、労働組合の連帯を要求

ウルグアイの3工場、エンティコール(Enticor)、ファピウルサ(Fapiursa)、ジップ(Zip)で、労働者が労働法違反に抗議してストを実施している。


ウルグアイ:
ウルグアイの全国金属・関連労組(UNTMRA)からの報告によると、国内3工場の組合員がストライキ中である。同労組は、この争議においてIMF加盟組織の支援・連帯を求めている。
 「UNTMRA-PIT CNT執行委員会の発表によれば、労働者は経営側による法律違反を理由に、エンティコール(エレクトロニクス)、ファピウルサ(アルゼンチンのシンテルメタル・グループの一部門)およびジップ(金属製・プラスチック製ファスナー・メーカー)で、工場占拠を決定した」
 「ウルグアイでは、労働組合に加入する権利が憲法に正式に記され、占拠権はスト権の一部であり、政府の行政当局もそれを認めている」と同労組は説明する。しかし同労組は、一部の企業は新しい政治・社会情勢の中で必要とされる良好な労使関係を促進したがっていない、と述べている。
 3工場でストが実施された主な原因は、会社側が法律を遵守しなかったことだ。
 UNTMRAによると、同労組は労働協約の条項、特に行動実施前に交渉しなければならないという要件に関する条項を遵守した。しかし、「経営陣は協約の条項を遵守せず、相変わらず独断的な意思決定方針を貫き、一方的に労働者を解雇し、絶えず生命の危険にさらされる設備や機械を使って非人間的な労働条件で働き続けるよう要求している」と同労組は強調する(労働衛生・労働条件に関する法令406/88号の不遵守)。「労働者は、実際に遂行している作業と一致しない職務分類を与えられている。この分類は会社の言い分だけに基づいており、その結果、私たちは仕事に見合う適正賃金を支払われていない」と、公式声明には書かれている。
 UNTMRAは、労働組合化の権利、同労組の尊重、良好な労働条件・労使関係を引き続き要求していく予定であり、「労働者は自分たちのノウハウに見合う賃金を支払われるべきだ。私たちはこれからも必ず、民主主義を強化するために闘い、私たちが必要とし、実現可能と確信している真の社会的公正を享受する、生産的な国を目指して努力する」と述べている。
 最後に、UNTMRAはIMF加盟組合のメンバーに対し、連帯して労働省と商工会議所に書簡を送り、これらの争議の解決を要求するよう求めている。

[2006年7月28日]