IMFニュース・ブリーフス
韓国の金属労働者とIMF、不安定労働者の権利侵害をILOに提訴

提訴状は、2004年から現在に至る下請労働者の権利侵害について詳述している。


韓国:
韓国金属産業労組連盟、韓国民主労総およびIMFは、韓国政府が非正規労働者の結社の自由、団体交渉権、集団行動権の保護を怠り、逆にその侵害を助長して条約第87号および第98号に違反していることについて、国際労働機関(ILO)に共同で提訴した。
このILO提訴により、韓国政府に労働者の基本的権利の完全な尊重・実施を要求する労働組合の長い闘いが、また一歩前進した。提訴状は、2004年から現在までに蔚山・牙山・全州の現代自動車工場で、またハイニックス/マグナチップ、キリュン電子、KM&Iで発生した権利侵害を指摘している。
労働部が「これらの大手企業は下請契約に見せかけて派遣労働者を不法に利用している」との裁定を下したにもかかわらず、政府は労働者を正規雇用化して問題を是正することを怠り、解雇を容認している。同時に韓国政府は、「営業妨害」の適用範囲を広げて労働組合を刑事罰の対象とし、大手企業との交渉を実現しようと試みる非正規労働者を犠牲にするとともに、将来の組合活動を未然に阻止しようとしている。その結果、組合幹部が投獄されている。
提訴状は、偽装された雇用関係の中で、組合結成・加入を試みる不安定労働者が繰り返し報復的解雇や集団解雇の対象にされていること、組合員を脅して組合から脱退させるために損害賠償請求訴訟が利用され、脱退しない組合員が処罰されていること、身体的暴行が加えられていること、大手企業が交渉を拒否していることを詳述している。
「結果として、最も弱い立場に置かれている最低賃金の不安定労働者までが、大手企業との交渉を促進しようとしたというだけで、刑事上の営業妨害、投獄、資産の仮差押さえ、『補償請求』の総攻撃を徹底的に受けている」と提訴状は述べている。

[2006年9月5日]