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メキシコのシカルツア工場でスト終結

使用者側は、鉄鋼労働者の賃金と給付を引き上げ、ナポレオン・ゴメス氏を組合指導者と認めた


メキシコ:
ラザロ・カルデナスのシカルツア鉄鋼工場で、146日間にわたって続いていたストライキが終結した。同工場では今年4月、工場を占拠していた労働者に対して警察が発砲、組合員2人が殺害され、50人が負傷した。
政府がメキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)のナポレオン・ゴメス・ウルティア書記長を不当に解任したあと、労働者はストに入った。
2,300人を超える労働者が、苦労の末に以下の成果を勝ち取り、職場に復帰する。

●5月1日にさかのぼって6%の昇給と2%の給付増額
●スト実施中の賃金全額支給
●労働者1人当たり7,500ペソ(700米ドル)のボーナス
●スト参加労働者に対する訴訟の全面的取り下げ
●SNTMMSRM指導者としてのナポレオン・ゴメス氏の承認

「腐敗した連邦当局および使用者との実に不当かつ困難な闘いにおいて、団結とリーダーシップが重要な成果を達成したと言えるだろう。政府・使用者は、私益のために伝統ある組合を乗っ取れると考えていたが、そうはいかなかった」と、ゴメス氏は勝利声明で述べた。

グルーポ・ビジャセロが所有するシカルツア工場は、メキシコ有数の鉄鋼輸出業者である。

[2006年8月23日]