IMFニュース・ブリーフス
工場閉鎖と闘うスペインの自動車労働者

デルファイがカディス事業閉鎖計画を発表した。


スペイン:
アメリカを拠点とする自動車部品メーカー、デルファイ・コーポレーションは、スペイン・カディスにあるプエルト・レアル工場の閉鎖計画を発表した。この閉鎖は、1,600人の労働者の雇用を直接的に危険にさらすだけでなく、アンダルシア地域のずっと多くの雇用にも間接的に影響を与える。
同社は労働者や組合代表への情報・協議抜きで一方的に決定を下した。デルファイの労働者は今日、会社側の行動に抗議するために座り込みデモを実施し、市民は労働者を支援するデモを計画している。
デルファイは昨年、少なくとも2010年までは同工場の操業を続けると約束した。欧州金属労連は、デルファイがカディス工場への投資資金として、1986年から2005年までにアンダルシア地域、スペイン政府および欧州連合から6,000万ユーロ以上を受け取ったことを強調している。
このニュースは多くのデルファイ従業員に衝撃を与えた。伝えられるところによれば、工場の一部の労働者は「経営陣はすでに機械設備をポーランドの工場に移した」と訴えているという。
デルファイはパンプロナ市とタラソナ市、それに東部のバルセロナ市の6工場で4,000人を雇用し、同社の工場はステアリング、サスペンション、ベアリングを製造している。

[2007年3月1日]