IMFニュース・ブリーフス
メキシコで遺体収容、調査、組合の自主性を求める活動

IMF代表団はパスタ・デ・コンチョスの未亡人、SNTMMSRM指導部およびメキシコの労働大臣と会談した


メキシコ:
アメリカ労働総同盟産業別労働組合会議(AFL−CIO)代表と協力するIMFの主導で、カナダとアメリカから派遣された全米鉄鋼労組(USW)組合員は2月19日、パスタ・デ・コンチョス鉱山の現場へ赴き、1年前に同鉱山の爆発事故で亡くなった鉱山労働者65人の遺族と同僚に哀悼の意を表明した。地方・国家治安部隊が厳重に警備するパスタ・デ・コンチョス鉱山近くのメキシコ鉱山労組(SNTMMSRM)労働者ホールに、400人を超える人々が集まった。
男たちが肩を組み、「Lucharemos de norte a sur y de este a oeste, cueste lo que cueste」と拳を突き上げて叫んだ。「東西南北すべての地域で、どんな犠牲を払ってでも闘い抜く」という意味だ。
マルチェロ・マレンタッキIMF書記長が群衆に向かって叫んだ。「国際レベルで言えば、皆さんは孤独ではない。私たちは、亡くなった方々の救助を手助けし、何が間違っていたか調査し、今後このような悲劇が起こらないようにするために可能な限りのことをしようと努力している」
「1年前にここで起こった出来事を風化させてはならない。この種の事故は完全に予測し回避することができる」
国際代表団は、パスタ・デ・コンチョスの未亡人と鉱山労働者のメッセージをハビエル・ロサーノ・アラルコン新労働大臣に伝え、メキシコで高まる労働不安と労働事件への政府の暴力的介入について議論した。
具体的に言うと、代表団は次の問題に取り組んだ:
●犠牲者の収容。遺体を遺族のもとに返すために、世界中の専門収容チームに協力を求める。
●事故の原因と爆発後の問題に関する国際労働機関(ILO)の調査。
●組合内部問題はすべて、組合員の民主的なプロセスを通じて処理しなければならない。これについて交渉の余地はない。

ハビエル・ロサーノ・アラルコン労働大臣は代表団に対し、「パスタ・デ・コンチョス爆発事故の死亡者の遺体を収容するために、どんな苦労も惜しまない」と約束し、「調査にあたってILOに協力することに同意しており、会社側にも協力させるために可能な限りのことをする」と述べた。
世界中で2,500万人の労働者を代表するIMFは、ILO条約第87号の違反を理由にメキシコ政府をILOに提訴した。IMFとSNTMMSRMとの協力に関する詳しい情報については右記サイトを参照:www.imfmetal.org/Mexico

[2007年2月22日]