IMFニュース・ブリーフス
フォード・フセボルジスク労働者が1日スト

ロシアの自動車労働者は賃金・労働条件改善を強く要求している。


ロシア:
サンクトペテルブルク郊外にあるフォード・フセボルジスク(Vsevolzhsk)工場で、約1,500人の労働者が賃金・労働条件の改善と職場における権利および労働組合権の完全な尊重を求めてストを実施し、24時間にわたって生産活動が停止した。
Avtostroyprof(ASPR)の地方組合の組合員がこのフォード組立工場を占拠し、座り込みストは2月14日の朝から夜まで続いた。フォードとの適切な団体交渉プロセスを確立するために闘っている同労組は、会社側に賃上げと労働条件改善(安全衛生保護、労働時間調整など)を要求している。
ストライキ参加者は深夜に作業を再開したが、組合は、さらにストを実施する可能性があると警告している。交渉は今も続行中。世界中の多くのIMF加盟組織が連帯メッセージを表明している。
フォード・フセボルジスク労働者の平均月収は、1万6,000〜1万9,000ルーブル(600〜720米ドル)である。労働者が一連の協調行動を実施した2005年の長期にわたる闘争を経て、地方組合と会社側は14.25〜17.5%の賃上げを取り決めた。その後、フォードは増産を開始、労働者の負担が重くなった。
フセボルジスクで生産されるフォード・フォーカス・モデルはロシアで最も人気がある車だ。この工場は現在、1日に約300台を組み立てている。
ASPRは全ロシア労働総連盟(VKT)の傘下組織で、VKTは国際労働組合総連合(ITUC)に加盟している。

最新情報:
ASPRとフォードは2007年3月1日、14〜20%の賃上げをはじめとする金銭的・社会的給付の改善について合意に達したと発表した。これらの合意内容は直ちに発効し、1年間にわたって有効となる。

[2007年2月15日]