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職業癌の予防

新しい癌予防ガイドによると、年間60万人(52秒に1人)以上が職業癌で亡くなっており、この数は労災死亡全体のほぼ3分の1を占めている。


全世界:職業癌の世界的な流行で少なくとも52秒に1人が亡くなっているが、規制当局も使用者も、この悲劇を無視している。

この厳しい警告を発するグローバル・ユニオン連合は今週、世界最悪の労災死亡原因とみなされるこの病気に取り組むために、「癌撲滅」キャンペーンの第1段階を開始した。

マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は言う。「職業癌は、数ある仕事関連の病気や事故の中で最も一般的な労災死亡原因だが、規制当局や使用者は、この問題を深刻に受け止めていない」

最も一般的な労災死亡原因である職業癌の予防が、今日発行された新しいガイドの主題だ。『職業癌/癌撲滅:防止のための組合ガイド』は、職業癌の蔓延に焦点を当て、組合が職場で労働者を保護するために講じることのできる措置について概説している。このガイドは初めての国際的な職業癌撲滅キャンペーンの一環として作成され、150カ国以上で合計3億人を超える組合員を代表する世界規模の労働組合組織11団体が関与している。

「職業癌は労災死亡の最大の原因であるにもかかわらず、政府や安全衛生実施官庁、使用者は、その危険を過小評価している。その結果、完全に予防可能な癌が流行している」と、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は言う。

「この流行を阻止しなければならない。このキャンペーンには数百カ国の労働組合が参加する。アスベスト全面禁止を達成したときのように、広範囲に及ぶ徹底した職場調査と、主要な死亡原因を取り除くための大規模な運動を要求する予定だ」とマレンタッキ書記長は付け加えた。

IMFは、国際労働組合総連合と他のグローバル・ユニオン・フェデレーション(BWI、EI、ICEM、IFJ、ITGLWF、ITF、IUF、PSIおよびUNI)の支援を受けて、このガイドを発行した。

ガイドは癌撲滅キャンペーン・ポスターとともにIMF加盟組織に送付され、どちらもIMFウェブサイトで英語版をダウンロードできる。近いうちにフランス語版、スペイン語版、ロシア語版も発行され、IMFウェブサイト(www.imfmetal.org/cancer)でPDF版を入手できるようになる。

追加のガイドを希望する加盟組織はIMF(news@imfmetal.org)まで。

[2007年3月23日]