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USWがゲルダウ・アメリスチールと合意

国際連帯が交渉を促進した。


アメリカ:全米鉄鋼労組(USW)とゲルダウ・アメリスチール(ブラジルの巨大鉄鋼会社ゲルダウの米国子会社)との協約が、3つの旧ノース・スター・スチール工場の労働者によって承認された。

労働者は次の利益を得る。
●1時間当たり4ドルを超える賃上げ
●給付と就業規則の改善
●従業員退職保険の財源

この協約は、テキサス州ボーモント、ミネソタ州セントポール、アイオワ州ウィルトンで、USWと同社との長く激しい闘いの末に締結された。新しい協約は2007年3月から、それぞれ2010年3月、2010年7月、2010年9月まで実施される。

労働者は、ゲルダウ・グループがカーギルからノース・スター・スチールを買収した2004年9月以来、協約を求めて闘ってきた。IMFと世界中のゲルダウ労働者を代表する加盟組織は、積極的にUSWを支援してきた。

昨年5月、チリ、ブラジル、カナダ、アメリカの鉄鋼労働者がトロントで開かれた同社の年次株主総会で抗議し、公正な協約の取り決めと組合つぶしの中止をゲルダウに要求した。

つい最近、ブラジルの金属総連合2団体、CNM-CUTとCNTM全国金属労働者総連合の組合員が、アメリカの鉄鋼労働者と連帯してブラジルのゲルダウ工場前でビラを配った。USWとブラジルの関連組合は、交渉の間中緊密に協力し、協約締結を目指して情報を共有・交換した。

「組合員たちは2年もの間、自らの勢力と決意を見せつけた。しかし、ちゃんとした公正な協約を締結するうえで、グローバルな連帯も同じように役割を果たした」と、レオ・ジェラードUSW会長は述べた。「グローバル・パートナー、特にブラジルのパートナーが絶えず目を光らせていたため、ゲルダウは隠れることも逃げることもできなかった」

USWは現在、オンタリオ州ホイットビー、イリノイ州ジョリエット、オクラホマ州サンド・スプリングス、ケンタッキー州カルバート・シティーの工場で、ゲルダウ・アメリスチールとの協約交渉を進めている。

[2007年3月15日]