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EADSの「パワー8」は冷静な分析の前に屈服

エアバスは外部委託で損失を被る。


ヨーロッパ:マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は、EADSの再建・コスト節約プログラムである「パワー8」を、冷静な分析の前に「屈服」しているとして糾弾した。「EADS経営陣の論理は理解しがたい。エアバスは、労働者を1万人削減し、民間会社への外部委託を増やすことによって、どうやってマーケットシェアを取り戻し、納期までに航空機を納入できるというのだろうか」と書記長は問いかけた。

マレンタッキ書記長は、エアバスがA380スーパー・ジャンボを納入できなかったために、EADSの期待収益が66億米ドル減少した問題を取り上げていた。この件に近い情報筋は、ケーブル作業の外部委託がA380の生産遅れの大きな理由の1つであったことを認めた。

「作業を外部委託するという経営陣の決定が、エアバスに壊滅的な影響を与えていることは明白だ。同社は、民間会社への外部委託を増やすことによって、質の高い製品を納期までに生産する能力を落としてはならない。そのような方向に進み続ける方針を提案するのは愚かなことだ」と、マレンタッキ書記長は述べた。

EADS経営陣は、ヨーロッパ全域に及ぶ削減の大きな原因はA380の生産遅れだ、と述べた。

マレンタッキ書記長はEADS に対し、「パワー8」案を考え直し、エアバスが自社を技術面のリーダーと位置づけ、クライアントの信頼を取り戻せるようにし、労働者や社会に対する責任を果たすよう確保することを強く要請した。

フランスのエアバス労働者は今日、雇用削減に抗議してストを実施した。提案されている1万人分の雇用削減のうち、ほぼ半分がフランスで実施されると予想される。

エアバスは現在、約5万6,000人の労働者を雇用している。

[2007年3月6日]