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アルセロール・ミッタル労使が安全衛生で協力

この巨大製鉄会社の労使は、革新的な世界規模の安全衛生プログラムに取り組む。


全世界:世界最大の製鉄会社アルセロール・ミッタルと20カ国を超える国々の従業員を代表する関連労働組合は今日(9月17日)、同社における安全衛生問題への新しい革新的アプローチを発表した。

モントリオールで開かれたIMF初のアルセロール・ミッタル世界会議で、同社の労使は、全社で安全衛生基準を引き上げるための合同教育・訓練プログラムへの取り組みを約束した。

この新しいアプローチにより、世界中から集まった労使双方の安全衛生専門家で構成されるタスクフォースが設置され、グループ内の工場を対象に安全衛生実績の大幅な改善に取り組む。労使は責任を持って協力し、労働者が毎日の作業で直面する危険を根絶するという目標へ向かって努力する。

「労働安全衛生は、どの地域や国にたまたま住んでいるかに関係なく、労働者にとって間違いなく最も重要な問題だ」と、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は説明した。

全米鉄鋼労組のレオ・ジェラード国際会長は、「アルセロール・ミッタルは世界で最も利益を上げている製鉄会社の1つだが、偉大な企業であるかどうかを本当に判断するには、貸借対照表だけでなく労働者の扱い方も見なければならない」と付け加えた。

アルセロール・ミッタルのラクシュミ・ミッタル社長・最高経営責任者によると、「アルセロール・ミッタルは、安全衛生を何よりも重視しており、従業員のために最高の基準を達成すべく取り組んでいる。世界で最も安全な製鉄会社になるという共通のビジョンを達成するための活動に、労働組合が参加してくれたことをうれしく思い、励まされている。アルセロールとミッタルの合併後、最初に講じられた共同イニシアティブの1つは、2007年3月6日の世界安全衛生日の実施であり、この日、世界中の労使が同時に安全衛生目標の達成に取り組んだ」。

アルセロール・ミッタルは世界最大の製鉄会社で、27カ国に61工場がある。モントリオールでの会合には、以下の国々の労働組合が参加した。アルゼンチン、ベルギー、ブラジル、カナダ、チェコ共和国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、リベリア、ルクセンブルク、マケドニア、メキシコ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、南アフリカ、スペイン、トリニダード・トバゴ、イギリス、アメリカ。

[2007年9月17日]