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インドの組合代表団がイギリスの造船所を訪問

この国際ミッションの目的は、インドの船舶解撤労働者の安全衛生改善である。


イギリス:鉄鋼・金属・機械労連(SMEWFI)を含むインドの労働組合代表団がイギリスへ行き、GMBの組合役員と会談し、現地の造船所を見学する。

GMBが計画したこのミッションは、船舶解撤労働者を代表するインドの組合幹部に、他国の造船所の最優良慣行基準について詳しく学ぶ機会を提供することによって、インドの船舶解撤場で安全衛生基準を改善しようとする活動である。

インドの造船所は、規制されておらず、最も基本的な労働者の安全衛生保護さえ欠いていることで悪名高い。そこでは男性や女性、それに子どもたちが素手で、しばしば靴も履かずに設備を解体し、鉛、水銀、アスベストなど多くの有毒物質に身をさらして働くのが一般的な慣行である。

代表団は、ヘバーンのA&Pタイン造船所を訪問し、同社がタイン川沿いで船舶を修理・改装する際に従っている安全衛生手順について議論する。イギリスの造船所は、労働者、環境および周辺地域社会を保護するために厳しい規則に従っている。

「A&Pタインは数十年にわたって造船業で活動してきた経験があり、GMB安全代表の助言を受けて素晴らしい安全衛生実績を収めている。この造船所は、インドの同僚が最優良事例を学ぶうえで最高の見本になる」と、トム・ブレナンGMB地域書記は述べ、「この訪問によってインドの同僚は、帰国後にインドの政府・使用者を相手に労働条件改善を求めて闘うために役立つ知識を身につけるだろう」と付け加えた。

代表団は、労働組合法専門のトンプソン事務弁護士事務所のイアン・マクフォールとも会談し、アスベスト曝露の危険、この曝露が北東部の地域社会に及ぼしている破壊的な影響、予防・補償の必要性について議論する。

GMBとSMEWFIはともにIMF加盟組織である。

[2007年10月15日]