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イタリアの金属労働者が新協約を票決へ

1月19日に取り決められた金属労働者の暫定全国労働協約は、続いてイタリアの全金属労働者による投票に付される。


イタリア:労働者の動員(48時間のストライキ1回、地方レベルにおける数度のデモなど)によって支援された7カ月に及ぶ交渉を経て、イタリアの金属労組FIM、FIOMおよびUILMは1月19日、全国労働協約の更新に関して使用者団体と暫定合意に達した。この合意は今度、組合管理機関に提出して承認を受けたのち、すべての金属労働者による投票に付される。

暫定合意による労働者の利益は以下のとおり。
●2008年3月に全労働者に300ユーロの一時金を支給
●従業員の等級に応じて月給を増額(3級従業員109ユーロ、4級115ユーロ、5級127ユーロなど)
●企業レベル団体交渉のない企業で働く(したがって、全国労働協約で保証された最低賃金しか得ていない)労働者に年間260ユーロを追加支給

この協約案には、安全衛生規定の改善、臨時・契約従業員を雇用関係の不安定化から保護する措置、特に先任権規定に関するブルーカラーとホワイトカラーとの待遇調和、職階制の改善、女性・移民労働者の新たな権利も盛り込まれている。

労働時間の一層の柔軟化と労働者・組合代表の役割制限に関する使用者の要求は拒否された。

[2008年1月22日]