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セロ・マトソでストライキ

約2,500人の契約労働者の状況を打開しなければならない、と組合は主張している。会社が労働者を直接雇用すれば、劣悪な労働条件が大幅に改善するだろう。


コロンビア:IMF加盟組織UTRAMICOLからの報告によれば、SINTRACERROMATOSOは、多国籍企業BHPビリトンが所有するセロ・マトソ社でのストを全会一致で票決した。
同労組の説明によると、セロ・マトソが過去5年にわたって好調な業績を上げているにもかかわらず、同社との交渉を進めることができていない。

会社の収入は増えている。例えば、2007年前半の営業利益は2006年後半と比べて63%増加した。さらに、同社は世界ニッケル市場の好況からも利益を得ており、高需要・高価格が続くと予想される中で見通しは明るい、と同労組は述べた。

同労組はこう付け加えた。「2007年度のフェロニッケル生産・処理費は対営業利益比18%、管理費も同6%にすぎず、合計しても24%だった。おまけに2003年以降、これらの費用は徐々に減少している」

「セロ・マトソに提示された要求のリストには、62%の賃上げが含まれているが、この増加分は2007年の同社の営業利益の1.1%にすぎない。したがって、会社側が要求を受け入れても、賃金が営業利益に占める割合は2.8%だ」と同労組は述べた。

SINTRACERROMATOSOは次のように保証した。「この多国籍企業が多額の利益を上げているにもかかわらず、交渉の主な焦点は賃金ではない。主な焦点は、法的に定められた同社の企業目的の一部を構成する職務に雇用される、2,500人以上の契約労働者を取り巻く状況だ。これらの労働者が直接雇用されれば、劣悪な生活・労働条件が大幅に改善し、コルドバ県モンテリバーノの全住民にも利益を与えるだろう」

IMF地域事務所は、労働者の諸権利と労働者にとって満足のいく迅速な解決への期待とを守るためのこの新たな闘いにおいて、UTRAMICOLの同僚に連帯メッセージを送った。

[2008年2月21日]