IMFニュース・ブリーフス
メキシコの金属労組、政府に変革推進を要求

IMF白書とドキュメンタリーによって、メキシコ政府と大手採鉱会社グルーポ・メヒコの致命的な権利侵害と腐敗が暴露され、金属労働者が結集している。


全世界:世界中の金属労組がメキシコ政府と鉱山会社グルーポ・メヒコに対し、メキシコにおける自主労働組合の弾圧をやめるよう要求している。

メキシコ最大の鉱山会社グルーポ・メヒコとメキシコ政府(前フォックス政権および現カルデロン政権)は、メキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)を壊滅させようとし、メキシコの法律と国際基準を組織的に繰り返し侵害してきた。

SNTMMSRMに対する攻撃の1つとして、政府は、民主的に選出されたナポレオン・ゴメス・ウルティア書記長をはじめとする同労組幹部の法的承認を捏造された証拠に基づいて取り消し、ゴメスに対して根拠のない逮捕状を発行した。政府とグルーポ・メヒコは、御用組合を直ちに承認し、選挙を実施して労働者に加入を強制することによって、SNTMMSRMを分裂させようと画策している。この間に、グルーポ・メヒコは労働者を殺害・拷問・威嚇・虐待していながら、いっさいの処罰をまんまと免れているようである。

SNTMMSRMはIMF加盟組織で、ゴメスはIMF執行委員を務めている。

IMFは世界100カ国の金属労働者2,500万人を代表して、メキシコ政府に次のとおり要求している。

●政府が不法に没収した組合資金を全額返還すること。
●ナポレオン・ゴメス・ウルティアをはじめとするSNTMMSRM組合員に対する係争中の訴えをすべて取り下げること。
●文書および事実の改竄に加担した者全員を即刻かつ明確に起訴すること。
●レイナルド・エルナンデス・ゴンサレス殺害事件と、ソノラ州ナコサリのSNTMMSRM組合員20人の拘留・拷問に対するグルーポ・メヒコの関与を調査すること。

これらの権利侵害は、IMFが発表した白書およびメキシコの現状に関する18分間のドキュメンタリービデオ『犠牲を乗り越えて団結へ:組合独立を目指すメキシコ鉱山労組の闘い』に記録されている。4月23日、ヨーロッパとラテンアメリカ、それにメキシコのNAFTAパートナーであるカナダおよびアメリカのIMF加盟組織は、白書とドキュメンタリーを各国の政府当局者に届け、この問題をメキシコ政府に対して提起するよう強く要請した。

IMFの組合独立キャンペーンに関する詳しい情報については右記サイトを参照:www.imfmetal.org/Mexico

白書のダウンロードやドキュメンタリーの閲覧は、ここをクリック


[2008年4月23日]