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カサパルカ鉱山で事故に遭った契約労働者の詳細が判明(ペルー)


2008年2月、2人の労働者が職場災害の犠牲になった。事故に関する情報が得られず、CNMMは政府に調査を要求。このほど、2人の身元と容体が明らかになった。


ペルー:2008年2月、ペルー全国中央女性鉱山組織(CNMM)からIMFに、カサパルカ鉱山会社で2人の契約労働者が事故に巻き込まれたとの報告が入った。重大事故と思われたが、労働者の容体や所在はまだ分かっていなかった。
そこでCNMMはペルー政府に対し、事故を詳しく調査し、労働者の名前や容体、事故原因、会社の責任を確認するよう要求した。
2カ月以上が過ぎた今、調査によって明るい事実が判明した。当局はカサパルカ社に、労働者の身元(アルフレード・カサス・オリウエラとレオノイ・エバー・ポマ・ワロック)と関連請負業者の名前(ミネラ・ラミレスS.A.C.とシア・ミネラ・ロンドレスS.A.)を提出させた。さらに、労働者の本人確認書類と住所を入手し、労働災害に対して医療・保険を提供するよう各社に圧力をかけることができた。
3月末、オンブズマンが正式に調査に介入し、2人の労働者の自宅を訪問した。アルフレード・カサスの妻によると、夫はワンカーヨでリハビリ中であり、請負業者のミネラ・ロンドレス(所有者はカサパルカ鉱山会社と同じ)が必要な医療・金銭給付を全額支払い、(それほど重傷ではなかったため)新しい仕事での雇用継続を約束したという。
レオノイ・エバー・ポマ・ワロックの妻によれば、夫は両下肢と片腕前腕の外傷から回復するために集中的リハビリテーション療法を受けており、請負業者のミネラ・ロンドレスがリマでの入院費を負担し、医療・金銭給付を支払っている。
CNMMは、調査が実施されたことでカサパルカは事故に対する責任を認めざるを得なくなった、と考えている。この事件は、調査が行われているワロチリの合同地方検察官の注意を引き、検察官は事故原因を究明して関連企業の責任を確定しようと試みる予定である。
カサパルカ鉱山はリマ丘陵にあり、標高は3,800メートルを超え、銀や亜鉛、鉛、銅を採掘している。

[2008年5月27日]