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ジンバブエZCTUの指導者が保釈を拒否される一方で、別の組合活動家が逮捕

ZCTUの会長と書記長は、メーデー祝賀行事で演説したあと政府に対する蜂起を扇動した罪で告発されている。2人の保釈聴聞会でZCTU委員のレイモンド・マジョングウェが逮捕された。


ジンバブエ:ジンバブエ労働組合会議(ZCTU)のウェリントン・チベベ書記長とラブモア・マトンボ会長は、メーデーでの演説に関連して逮捕され、保釈を認められなかった。
ジンバブエ進歩的教員組合(PTUZ)書記長でZCTU総協議会メンバーのレイモンド・マジョングウェが5月15日、ジンバブエ高等裁判所でマトンボとチベベの保釈聴聞会に出席していた際、警察により逮捕された。このとき、マジョングウェに対する罪名は公表されなかった。
チベベとマトンボに対する嫌疑は、5月1日にジバラセクワ・スタジアムに集まった労働者に「現在、我が国には政治的暴力の波が押し寄せており、人々が殺されている」と語り、政府に対する蜂起を扇動して現在の政治危機に関する虚偽を広めた、というものである。
2人のZCTU指導者は、5月8日(木)に警察に出頭し、まず6時間以上にわたって尋問されたのち逮捕され、続いて告発された。2人の出頭に先立って、軍隊が両名の自宅を強制捜査していた。
チベベとマトンボは現在、ハラーレ拘置所に拘留されている。
3月29日の大統領選でロバート・ムガベが野党・民主改革運動(MDC)指導者のモーガン・ツバンギライに敗北を喫したあと、組合員や市民団体が攻撃されており、最近の一連の逮捕はその最新の例である。大統領選以降、ジンバブエ政府は労働組合員や活動家、ジンバブエ市民を暴力で弾圧するようになった。
先月、IMF加盟組織数団体を含む南部アフリカの労働組合が、中国製兵器・軍需品のジンバブエへの出荷を阻止するために連帯して取り組み、成功を収めた。
IMFに加盟する全国エンジニアリング労組(NEWU)のジャフェット・モヨ書記長は、「ジンバブエが現在、市民の自由が保証されない警察国家であることに疑問の余地はない。政府は政権維持に躍起になり、国際労働基準や批准された条約を完全に無視している」と述べ、「反対意見を抑え込むために全面的な弾圧が強化される中で、我が国には貧困が忍び寄っている」と付け加えた。


[2008年5月17日]