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韓国で労働組合員の逮捕続く

一連のストに続いて、韓国政府は韓国金属労組に対する大規模な攻撃を開始し、同労組幹部75人以上を逮捕や取り調べの標的にしている。


韓国:つい先日の9月16日にキム・テゴン現代自動車支部筆頭副委員長が逮捕され、9月18日にはチョン・ガプドク韓国金属労組(KMWU)委員長の罪状認否が行われたことを受けて、KMWU組合員は後続の攻撃に備えている。韓国民主労総の幹部も逮捕の標的にされている。
7月24日、チョン・ガプドクKMWU委員長、ナム・テクギュKMWU副委員長、リ・スクヘンKCTU委員長、チン・ヨンオクKCTU筆頭副委員長、リ・ヨンシクKCTU書記長、それに現代自動車支部の選出幹部役員6人全員(ユン・ヘモ、キム・テゴン、キム・ジョンイル、チョン・チャンボン、ジュ・インク、チョ・チャンミン)の逮捕状が発行された。また、上記各者の自宅の家宅捜索令状も発行された。
KMWUからの報告によると、ナム・テクギュ副委員長と残り5人の現代自動車支部選出役員は現在潜伏しており、その他70人のKMWU全国・地域・地方幹部も取り調べの対象になっている。チョン・ガプドクKMWU委員長は8月20日に逮捕されて以来、ヨンドゥンポ拘置所に拘留されている。チン・ヨンオクKCTU筆頭副委員長は7月27日に逮捕され、9月第1週に保釈されるまで拘留された。
一方、KMWUとKCTUの本部が入っているビルは警官隊に包囲され。来訪者全員が身体検査と尋問を受けている。政府はKMWUとKCTUが利用している2つの法律事務所の監査も発表した。
政府による取り締まりのきっかけは、KMWUがKCTUの指令による7月2日のゼネストに参加するとともに、全国レベルの産業別団体交渉を要求してストを実施したことである。
IMFは加盟組織に対し、国際労働組合総連合、KCTUおよびKMWUとともに韓国政府の行動を糾弾し、国際的に認知された基本的な労働基準と労働者保護の尊重を要求するよう強く要請している。



[2008年9月23日]