IMFニュース・ブリーフス
ブルガリアの鉄鋼労働者が集団抗議行動

業績不振のクレミコブツィ鉄鋼工場の労働者は、3カ月前から賃金を支給されておらず、政府に介入を求めている。


ブルガリア:ブルガリア最大の鉄鋼工場クレミコブツィで働く2,000人以上の労働者は月曜日、政府が先週の約束に反して同工場による遅配賃金の支払いを促さなかったため、この2週間で4回目の大規模な抗議行動を実施した。

クレミコブツィ工場の閉鎖が迫っているという知らせを受けて、労働者は10月29日に3日間の抗議行動を開始した。同工場に雇用される約5,000人の鉄鋼労働者は、いずれもIMF加盟組織である「メタリシー」労組(METALICY)と金属労連に介入している。

ペーター・ディミトロフ経済・エネルギー大臣は10月31日、政府がすでに最終的な救済策を立案し、すべての未払い給与を11月7日までに支払うと発表した。

7月から賃金を受け取っていないクレミコブツィ労働者は、同工場株の25%を保有するブルガリア政府に対し、以下を確保するために介入するよう要求している。

●8月分・9月分の給与を直ちに支払う。
●工場を閉鎖・整理から救済する。
●労働者を解雇しない。

クレミコブツィ工場はバルカン諸国最大の鉄鋼メーカーで、ブルガリアの輸出総額の10%を生産、同社株の過半数をプラモド・ミッタル(アルセロール・ミッタルを率いるラクシュミ・ミッタルの兄弟)が経営するインド企業、グローバル・スチール・ホールディングが所有している。



[2008年11月11日]