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グローバル・ユニオンがメキシコに関する行動を要求

労働組合幹部が米州人権委員会と会談し、メキシコで鉱山労組に対する暴力や弾圧が悪化している状況を踏まえて、即座の行動を強く要請した。

アメリカ:グローバル・ユニオン幹部は米州機構(OAS)に対し、メキシコ政府による労働権・人権侵害に関して直ちに措置を講じるよう強く要請した。

OAS米州人権委員会のサンティアゴ・カントン事務局長は、ワシントンを訪れた国際労働組合幹部の代表団と会談した。代表団訪問の目的は、組合員に対する政治的迫害についてメキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)が申し立てた正式の苦情を支援することだった。

代表団は同委員会に対し、メキシコ政府が組合資金を不法に没収し、ナポレオン・ゴメス・ウルティアを選出された鉱山労組書記長として公式に承認しようとしないことに関して、早急に対策を講じるよう要請した。

ナポレオン・ゴメスは自身と家族に対する暴力や脅迫を受け、亡命を余儀なくされた。メキシコ最大の鉱山会社グルーポ・メヒコが所有する3つの鉱山で、スト中の労働者と地域住民の安全衛生が大いに懸念されている。

グローバル・ユニオンは同委員会に対し、以下を求めてメキシコ政府に圧力をかけるよう要求している。

●2006年と2008年に没収された資金を含め、凍結された資金全額を直ちにSNTMMSRMに返還すること。
●ナポレオン・ゴメス・ウルティアをはじめとするSNTMMSRM組合員に対する係争中の根拠のない訴えをすべて取り下げること。
●文書および事実の改竄に加担した者全員を即刻かつ明確に起訴すること。
●ナポレオン・ゴメスを民主的に選出されたSNTMMSRM書記長として承認すること。

マルチェロ・マレンタッキIMF書記長とSNTMMSRMのフアン・ルイス・スニガが主導する代表団には、全米自動車労組(UAW)と全米鉄鋼労組(USW)の国際代表、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)書記長のマンフレッド・ワーダ、AFL-CIOのスタン・ガセック、国際労働組合総連合米州地域組織(TUCA-ITUC)書記長のビクトル・バエス、SNTMMSRMの法律代理人であるデル・トロ・アソシエーツの申立人マルコ・デル・トロとルイス・チャベスが加わった。

メキシコにおけるIMF活動に関する詳しい情報については下記サイトを参照:www.imfmetal.org/Mexico

[2009年1月22日]