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フランスの組合が大規模ストを実施

金属労働者は世界的な金融危機の真っただ中で雇用保障、適正賃金、安定した年金を要求してストを実施した。


フランス:組合の推計によると、2009年1月29日にフランス全土で実施されたゼネストに250万人前後が参加した。

金属労働者は教員や病院・郵便・銀行・空港労働者、それに学生、年金受給者、一般大衆とともに全国各地でストに加わった。

このストは、フランス政府が世界的な金融危機の影響から労働者を適切に保護していないことについて組合が懸念の声を強める中で決行された。

ニコラ・サルコジ大統領は、労働者への支援を強化せずに銀行や産業を救済する決定を下したことで大いに批判されている。

組合は大統領に対し、削減の抑制、賃金の引き上げ、公共部門縮小の中止に向けて措置を講じるよう要求している。

CGT金属労連は、フランス国内の生活費上昇に見合った賃上げを確保する措置など、経済危機にさらされた労働者を援助するために政府が直ちに行動を起こすよう要求した。

「大統領は労働者をばかだと決めつけている」と、ルノー労働者とともに行進していたCGT組合員はガーディアン紙に語った。

「国民はうんざりしており、もうこれ以上、毎日失業の不安を感じながら低賃金で生活していくことはできない」

このストにはフランスのIMF加盟組織も参加した。

[2009年1月30日]