IMFニュース・ブリーフス
韓国の金属労働者が大変な時期に連帯を表明

不安定労働者の組織化を目指すKMWUの「1つの職場に1つの組合」イニシアティブは、解雇の危機にさらされた移民労働者のために成果を上げている。


韓国:大邱の城西工団にある自動車部品メーカー、サムウー精密工業では、非正規・移民労働者が仕事を確保できるようにするために部分的に作業が停止され、常用労働者が交代で2週間の休暇を取っている。

世界中で臨時従業員の大規模レイオフが実施されていることから明らかなように、不安定労働者は真っ先に厳しい経済状況に追い込まれている場合が多い。だが、韓国金属労組のこの部門では、18人の移民労働者(その多くがインドネシア出身)と40人の常用生産労働者が、12月に会社が下した減産決定の重荷を分担している。

経営陣が臨時従業員数削減案を発表したあと、KMWUは雇用保護を目指して代案を提示した。1月12日に新しい計画が実施された。計画の詳細は以下のとおりである。

●この職場で働く40人の常用生産労働者が2つのグループに分かれ、今後3カ月間にわたって交代で2週間の休暇を取る。
●それによって会社は、企業が臨時的な作業停止の間に従業員の雇用を確保できるよう援助するための政府財政援助を申請し、常用労働者が休暇中に賃金の80%を受け取れるようにすることができる。
●その結果、18人の非正規・不安定労働者(したがって政府援助を受けることができない)が働き続けることができる。

サムウーの正社員と非正社員が1つの組合KMWUの旗のもとで協力していることは、明らかに、「1つの職場に1つの組合」の全国的指令を通して不安定労働者の組織化を目指すKMWUの大胆な努力が成果を上げ始めている兆候である。KMWUが組織化する多くの職場では、今も非常用・不安定労働者向けに別個の組合があるが、KMWUはサムウー支部モデルを足場に前進したいと考えている。

全員が人材派遣機関を通して雇われ、しばしば搾取されたり基本的な権利を否定されたりしている移民労働者は現在、KMWU規則に基づいて常用労働者と同じ労働条件で働いている。

[2009年1月27日]