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IMF、女性の不安定労働の社会的影響を強調

IMFとEMFの加盟組織は国際女性デーを祝って会合を開き、女性の不安定雇用が家族や地域社会に及ぼす影響について議論する。


ジュネーブ:マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は、国際女性デーを記念して今日発表された声明の中で、不安定労働に就く女性が過度に増えれば家族・地域社会に悪影響が及ぶと述べている。

マレンタッキ書記長は、根強い女性差別が原因で女性が標準以下の雇用に追い込まれている状況に注意を促し、次のように述べた。「世界中で、次第に女性の雇用選択肢は不安定労働だけになりつつある。女性は不安定かつ一時的な雇用に就き、社会保障や年金その他の条件に対する権利を与えられていない」

書記長は続けて、女性は雇用において相変わらず差別されており、同じ仕事をしていながら賃金が低く、昇進の機会も与えられていない、と指摘している。ほかならぬこの差別が原因で、女性は賃金・労働条件が最低の最も不安定な雇用に追い込まれている。

しかし、不安定労働の影響を受けているのは女性自身だけではない。マレンタッキ書記長はこう述べている。「誰もが知っているとおり、女性は育児や高齢者の介護、社会の機能を維持するその他の地域社会サービスの提供において、特に頼りにされている。不安定雇用以外に女性の就職の道がなければ、その影響は必然的に女性に依存している人々にも及ぶ」

IMFは不安定労働に対抗する持続的な行動の一環として、不安定雇用が家族や地域社会、社会一般に及ぼす幅広い影響に対する認識の向上に取り組んでいる。3月18日にフランクフルトで、「不安定労働=不安定な生活:女性の不安定雇用が家族・地域社会に及ぼす影響」をテーマに、IMF-EMF合同会議が開かれる。この会議は、組合が女性の不安定労働の幅広い影響に関する経験を共有し、不安定労働に対抗する組合キャンペーンを通してこれらの問題に取り組む戦略を策定するうえで、初めての機会を提供する。

このテーマは、IMF大会と併せて5月22日にイェーテボリで開催される次のIMF女性会議でも再び取り上げられる。

[2009年3月6日]