IMFニュース・ブリーフス
気候変動――力を取り戻す

金属労組はオーストラリアで会合を開き、2009年コペンハーゲン会合に備えて気候変動討議への関与を強化するための戦略を策定した。

オーストラリア:IMF鉄鋼部会は、先ごろ採択された鉄鋼部門気候変動方針(2008年、東京)に基づき、2009年コペンハーゲン会合の準備段階で3月24〜25日に2回目の気候変動会合を開いた。

世界の排出を削減しようと試みる最も有名なローバル協定である京都議定書は期限満了が近づいており、デンマークのコペンハーゲンで各国政府が2012年から2020年までの新しい排出削減協定の締結に取り組む予定である。

国際レベルで気候変動に取り組むことが不可欠であり、鉄鋼労組は不公正な取引条件を避けて平等な競争条件を保証する国際対応を求めている。世界は環境悪化による深刻な脅威に直面しているという主張に対し、もはや重大な異論はない。

オーストラリアで開かれたIMF会合では、5地域から集まった鉄鋼組合が、財界首脳、閣僚、提携する労働組合、シンクタンク、環境関連NGOと議論し、パートナーシップを確立するとともに、この極めて重要な問題に関するIMFの取り組みをさらに発展させようと努めた。中華全国総工会(ACFTU)の代表も出席するよう招待したが、残念ながら参加できなかった。

この会合の結果は以下のとおりである。

●IMFは2009年コペンハーゲン会合を含めて、国際的な場で金属労働者の立場を促進する。
●IMFは実用的な資料をいくつか作成して加盟組織に配布する。
●IMF鉄鋼部会は2009年5月のIMF大会に、この問題に関する決議を提出する。
●IMFは引き続き他の利害関係者との関係を強化していく。
●IMFは国家機関や国際機関(UNFCCC、OECD、ILOなど)に関与するための戦略を策定する。

[2009年4月14日]