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インドの船舶解撤労働者がストに勝利

アランで2万人を超える労働者が賃金カットに抗議してストを実施し、新しい船舶解撤組合が自らの力を試した。


インド:世界有数の危険な産業で働くのはそれだけでも十分に大変だが、使用者が人権をまったく尊重しないため、現状はこのうえなく厳しい。希望や楽観と聞いて、自然にこの産業を思い浮かべる人はいないだろう。だが、インドのアラン/ソシヤ船舶解撤場の労働者は先ごろのスト成功で、世界中の労働者に、まさにその希望と楽観を与えた。

3月23〜24日、新たに結成・登録されたアラン・ソシヤ船舶再利用一般労組の指導下で2万人を超える船舶解撤労働者がストに入り、労働者の賃金を1日330ルピー(4.00ユーロ)から225ルピー(3.38ユーロ)に削減しようとする使用者・請負業者の画策に抗議した。

仕事量が増えているにもかかわらず、造船所の使用者は最近の世界経済危機に乗じて、さらに労働者を搾取しようとしている。

スト実施中に、使用者側は幅広い組合つぶしの試みの一環として、組合役員による船舶解撤場への立ち入りを阻止するために差止命令を得ようと試みた。しかし、新組合のV・V・ラネー書記長は労働者の連帯を維持し、使用者・請負業者に労働者の要求を飲ませることができ、新設組合に重要な勝利をもたらした。

この闘争は、使用者がアランにおける組合構築の阻止に力を入れている状況を浮き彫りにしている。IMFと加盟組織はアランの労働者と協力しており、今後のあらゆる画策に可能な限り強い立場で対応するよう確保する。

[2009年4月9日]