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裁判所がカナネアによる鉱山労働者の解雇を承認

メキシコ鉱山労組(SNTMMSRM)は、この決定に対する差止命令を申請し、「労働者はこの鉱山を誰にも占有させないようにするために態勢を整えている」と発表した。


メキシコ:グルーポ・メヒコが所有する鉱山会社カナネアは、労働省の連邦調停・仲裁裁判所(JFCA)による決定を受けて、労働者との雇用契約を打ち切ると発表した。

カナネア鉱山では労働者1,200人が、安全衛生条件の改善を要求するとともに組合指導者のナポレオン・ゴメスを支援して、21カ月前からストを実施している。

同社は3月、「長期のストで機械が損傷したため、鉱山を閉鎖して労働者全員を解雇せざるを得ない」と発表し、JFCAに決定を求めた。

当局は4月14日、このストは合法であると言明した。しかし、その日の数時間後に、JFCAは会社側の労働者解雇要請を承諾した。

この裁判所の決定により、同社は労働者との雇用契約を打ち切って他の組合と新しい協約を締結できるようになった。

メキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)執行委員会のセルジオ・ベルトラン・レイエス書記によると、この決定は「ストが合法だと宣言されたわずか数時間後に裁判所が同社に有利な決定を下したことを考えると、常軌を逸している。このようなことが起こるのを認めるわけにはいかない。スト権を無視できるはずがない。協議してスト終結を取り決めたうえで、鉱山が操業続行可能な状態にあるかどうか判断すべきだ」。

同書記は、これもまた同労組に対する不正行為だと付け加え、組合がこの判決に対して差止命令を申請した旨説明した。しかし同書記によると、組合側は労働者を追い出そうとする同社の動きに備えている。

鉱山労働者は、同社または政府による鉱山の占有を阻止するために人間の盾となっている。

「この鉱山はメキシコの労働者にとって雇用の供給源となっているため、私たちはここを守るつもりだ。当局に仕事を奪わせるわけにはいかない。当組合は連邦政府と警察の力に対抗する態勢を整えている。この闘いでこれ以上犠牲者が出るような挑発行為がないことを願っている」と同書記は語った。

[2009年4月17日]