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合意に達するも双竜自動車の座り込み参加者が投獄

今朝、KMWUと双竜自動車が暫定合意に達したあと、警察は座り込み参加者を地元の病院に運ぶのではなく尋問・投獄している。

韓国:700人の自動車労働者が数週間にわたって工場内で座り込みストを実施し、たびたび暴力を伴う激しい闘争を繰り広げた末に、今朝、KMWUと双竜自動車が暫定合意に達した。

IMF加盟組織の韓国金属労組(KMWU)によると、現在、ストライキに参加した約50人の労働者が警察に留置されている。KMWUの推測では、獄中のスト参加者数は今日中に100人に達するだろう。警察の留置場の医療はいくらよくみても限られており、投獄された労働者の多くが直ちに行き届いた入院治療を必要としている。

今日発表された暫定的な妥結の中で会社側は、「リストラ対象者の48%は双竜自動車での雇用を維持するが、52%は解雇(早期退職)を受け入れなければならない」という「48%:52%比率」に同意している。しかし、スト参加者の迫害やこの比率が適用される「100%」の決定方法など、そのほかにもいくつかの重要な問題が未解決のままである。交渉が続いている。

8月2日に、双竜自動車経営陣は交渉を打ち切って、5月21日以来労働者が座り込みストを続けている工場の塗装作業場を攻撃するために機動隊の出動を要請した。同社が組合に通知せずに大量解雇を命令(労働協約の侵害に該当)したあと、労働者はストに入った。

双竜自動車で座り込みスト中の自動車労働者700人に対する非人間的な処遇・攻撃は世界中に衝撃を与え、アムネスティ・インターナショナルと国際労働機関(ILO)、国際労働組合は激しく抗議し、世界中の双竜販売店や韓国大使館で抗議行動を実施している。

IMFは加盟組織に、世界中の韓国大使館で懸念を表明し、以下のとおり韓国政府に要求するよう要請している。

●獄中の組合幹部・双竜労働者全員を直ちに釈放する。
●ストに参加した個人・組織に対する(刑事・民事)訴訟をすべて取り下げる。
●双竜自動車のKMWU組合員に雇用保障を提供するために、誠実な真の交渉を確保するうえで役割を果たす。


[2009年8月13日――クリスティン・ピーター]