IMFニュース・ブリーフス
カナダのヴァーレ労働者にグローバルな支援

このカナダ系ニッケル会社のスト参加者は、世界中の労働組合指導者から支援を受けている。

カナダ:9月19日、オンタリオ州サドベリーのアイスホッケー競技場に約3,000人が集まり、「サドベリーのスト参加者を支援する国際・地域社会集会」と宣伝されたイベントで、世界の労働組合指導者を熱烈に歓迎した。

ユルキ・ライナIMF書記長、マンフレッド・ワーダ国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)書記長、シャラン・バーロウ国際労働組合総連合(ITUC)会長、ケン・ジョルジェッティ・カナダ労働会議議長をはじめとする国際労働組合指導者が他の講演者とともに、全米鉄鋼労組(USW)に所属するスト中の鉱山労働者に「ヴァーレに対する9週間のストライキは全世界的な注目を集めており、労働組合がヴァーレに世界中の全事業で圧力をかけている」と述べた。

ストが始まったのは7月13日、この世界第2位のニッケル・メーカーが5月から10週間にわたって増益を達成したことを受けて、サドベリーのUSW第6500支部とポート・コルボーンの第6200支部が共通労働契約に加わったあとのことだった。しかし合意に達するどころか、ニッケル会社ヴァーレ・インコ経営陣は、世界的な低迷にもかかわらず莫大な利益を上げていながら、サドベリーとポート・コルボーンの労働者3,500人とその家族の暮らしを低下させる譲歩だらけの案を押しつけてきた。

それらの譲歩案は今なお検討中で、退職手当削減、2層構造の年金制度、生産手当の大幅引き下げ、生活費調整の減額が盛り込まれている。またヴァーレ・インコは、雇用保障に深刻な脅威をもたらしている外部委託の柔軟性向上も求めている。

8月1日、ラブラドルのボイシーズ・ベイでUSW第9508支部の労働者450人がストに入った。USWが土曜日に開いた集会の目的は、スト参加者――ならびにカナダおよび世界の他の鉱業部門労働者――に、儲かっている金属鉱業会社が労働者を犠牲にして利益を増やすのを防ぐために結束する世界の労働者の意思を示すことだった。

ストに関する詳しい報道については下記を参照:http://www.fairdealnow.ca/

[2009年9月22日――アニタ・ガードナー]