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不安定労働に対抗して数千人が行動


何千人もの金属労働者が今週、不安定労働に対抗するグローバル・キャンペーンの一環として行動を起こした。報告された行動は、ブルガリアのスポーツ大会、ハンガリーのフラッシュ・モブ、ドイツの風船飛ばし、タイの大集会などである。


全世界:何千人もの金属労働者が今週、不安定労働に対抗するグローバル・キャンペーンの一環として行動を起こした。昨日(10月7日)のディーセント・ワーク世界行動デーに実施された行動の多くは、国際労働組合総連合(ITUC)が調整した。

これまでに入ってきた報告によると、次のような行動が実施された。

●ブルガリアでは、「メタリシー」労組が9月30日から10月4日まで、不安定労働の問題に焦点を合わせて全国で金属労働者のスポーツ大会を開いた。
●ドイツ・ハンブルクでは、IGメタル・キュステ支部の訓練工1万5,000人が、将来の希望を書いたハガキを風船に貼って飛ばした。就職できる見込みはほとんどなく、無給の実習訓練、派遣労働、有期契約、低賃金が、若年者にとって例外ではなく通例になってしまったようである。
●ハンガリーでは、VASASの報告によると、10月7日にハンガリー全国の12都市で実施したフラッシュ・モブ行動が成功を収め、メディアで広く報道された。
●インドネシアでは、IMF加盟組織のFSPMIとロメニックが10月8日に6,000人以上による集会を開き、不安定労働の撤廃を要求した。
●南アフリカでは、NUMSAが10月7日にピケを張り、「私たちは奴隷制度と闘った――労働者派遣も同様に廃止すべし」と書かれたポスターを掲げた。
●スイスでは、IMFが10月7日にUNIグローバル・ユニオン主催の映画祭に参加、最新のドキュメンタリー「イエスマン」が上映された。

トルコとタイでは、IMFは他のグローバル・ユニオン・フェデレーションと協力し、不安定労働と契約・派遣労働の弊害を強調した。10月1日、ユルキ・ライナIMF書記長も加わるグローバル・ユニオン幹部代表団がトルコの労働大臣と会談し、臨時労働者を企業に斡旋する幅広い権利を「民間労働事務所」に与える法案を推進しないという約束を得た。

10月3日、ライナ書記長は国際通貨基金・世界銀行に対抗する集会に出席したのち、カルタルからコンサート・ホールまで実施されたビルレシク・メタルとシンター・メタルの労働者による2回目のデモ行進に参加、コンサート・ホールで連帯イベントが催された。この連帯イベントは夕方に始まり、ビルレシク・メタルの歴史とシンター・メタルの闘争について説明する映画が上映された。

タイでは、IMFをはじめとする国際レベルの労働組合連合団体が、タイの労働運動による不安定労働者保護キャンペーンと中核的労働条約の批准の要求を支援した。IMF加盟組織TEAMからの大規模派遣団を含む1万人の労働者が、10月7日正午にバンコクの政府庁舎まで行進し、派遣・臨時・契約その他の形態の非正規雇用の廃止を要求するとともに、国際労働機関の中核的条約を批准してタイで労働者の諸権利を保護するよう呼びかけた。

フェルナンド・ロペスIMF書記次長が集会で演説し、こう語った。「今日、世界中で組合が各国政府に闘いを仕掛け、不安定労働者の権利平等の確保と、使用者が常用・直接雇用の代わりに不安定雇用を利用することを禁止する法律の強化を要求している」

このグローバル・アクション・ウィークに実施された行動に関してIMF加盟組織から入った報告は、下記のIMFウェブサイトに掲示する予定: http://www.imfmetal.org/index.cfm?c=20694&l=2

[2009年10月8日――アニタ・ガードナー]