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労働組合がEU−コロンビア自由貿易協定に反対

EMFは欧州議会に対し、EU−コロンビア自由貿易協定を締結しないよう求めた。

ヨーロッパ:欧州金属労連(EMF)は欧州議会議員に書簡を送り、EU−コロンビア自由貿易協定を締結しないよう求めるとともに、12月9日に欧州議会でこの問題に関する特別聴聞会が開かれることを知らせた。

コロンビアは相変わらず、労働組合員になるには世界一危険な国である。2007年には39人、昨年は49人の労働組合員が殺害された。

1986年以来、約2,712人が殺害されたが、告発されたのはそのうち4.4%にすぎない。国連人権高等弁務官は無数の重大な人権侵害を確認しており、国際労働機関は前回の総会でコロンビアに「進歩の証拠」資格を与える案を拒否した。今年も、すでにほぼ30人の労働組合員が殺害されている。

こうした事情にもかかわらず、欧州委員会はコロンビアと自由貿易協定について交渉している。

IMFは国際労働組合総連合およびコロンビアの労働組合とともに、EU−コロンビア貿易協定への反対を表明している。

イギリスとアイルランドの組合は、貿易協定をめぐって現在進められている欧州委員会とコロンビアとの交渉に反対して、コロンビアの現状に関する報告書を発表した。この報告書は英国労働組合会議、アイルランド労働組合会議、ユナイト、ワーカーズ・ユナイティング、ジャスティス・フォー・コロンビアが共同で発表したもので、IMFウェブサイトで閲覧できる。

欧州議会で開かれる聴聞会やキャンペーンに関する詳しい情報については、下記サイトを参照:http://www.justiceforcolombia.org/

[2009年11月27日――アニタ・ガードナー]