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オーストラリアの職場でがん撲滅を

AMWUは、職場における発がんリスクへの曝露を防止するグローバル版組合ガイド『職業がん撲滅』のオーストラリア・バージョンを発行した。

オーストラリア:「職場からがんを一掃」キャンペーンの一環として、オーストラリア製造労組(AMWU)は、2007年にIMFが初めて作成した『職業がん撲滅』ブックレットの国内版を発行した。

この新刊出版物は、グローバル版の情報を引用しており、オーストラリアの労働安全関連法と化学製品規制を考慮に入れて、オーストラリアの状況に合わせて改作されている。

オーストラリアでは、アスベスト関連疾患によって、2020年までに6万人が死亡すると推定されている。オーストラリアはアスベストの致死性を1930年代に知っていながら、ようやくアスベストの輸出入を禁止したのは2003年12月のことである。

「アスベスト禁止にこぎつけるのに何十年もかかった。だが依然、必要な調査や対策が行われないまま、新しい物質や技術が職場に導入されている」と、デイブ・オリバーAMWU全国書記は述べた。

新しいブックレットは、11月23〜27日にビクトリア州で実施中の「アスベストを知る週」に合わせて発表された。このキャンペーンには、アスベストの影響を思い出させる大きな効果があり、アスベスト関連疾患に苦しむ人々を思い出して支援する機会になる。選出された労働安全衛生代表も、このキャンペーンを利用して、使用者が法的必要条件に従っているかどうか確認している。

オーストラリア版ブックレットはIMFウェブサイトで入手できる。 下記も参照:www.imfmetal.org/cancer

[2009年11月25日――アニタ・ガードナー]