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アルセロール・ミッタルで依然死亡事故が多発

死亡事故撲滅は、相変わらず合同グローバル安全衛生委員会の最優先課題である。

南アフリカアルセロール・ミッタル合同グローバル安全衛生委員会(JGHSC)の最新の会合が、2010年1月27〜28日に開かれた。同社では2009年に安全衛生問題が改善へ向かう明るい兆候が見られたにもかかわらず、死亡事故件数は依然として受け入れがたいほど多い。アルセロール・ミッタル合同グローバル安全衛生委員会は、今後の死亡事故を防止するために経営陣・組合・労働者に警戒強化を呼びかけている。メッセージは簡単だ――危険な仕事はしないこと。

残念ながら、南アフリカを視察したJGHSCは、最近の事故で4人の労働者が死亡するという厳しい現実を突きつけられた。現在、事故の調査が進められている。この事故は、アルセロール・ミッタルが南アフリカに所有する5つの施設の1つ、ニューカッスル工場で起こった。委員会の小規模代表団が同工場を訪れ、グループ内の他の工場で同じような事故が発生しないようにするために、どのような教訓を学ぶことができるか調べた。

JGHSC代表団は南アフリカ視察の一環として、NUMSA指導部およびスティーブン・ニャポIMF地域代表と会談する機会も得た。会合での議論では、安全衛生プログラムに組合が最初から関与することの必要性、組合安全代表向け訓練・教育へのアクセスの重要性など、重要な問題を取り上げた。イルヴィン・ジムNUMSA書記長は、南アフリカ全国で労働者の安全衛生条件を改善するために主導的な役割を果たす、という全国指導部の意欲を表明した。同書記長は、先ごろニューカッスルで発生した悲劇についても懸念を表明し、「同社に直接雇用されていなかった請負業者も含めて、このたびの事故で亡くなった労働者の遺族への援助を優先しなければならない」と述べた。

翌朝、JGHSCはバンダービズルパーク鉄鋼工場を視察し、地方組合および経営側の代表と会談して工場の安全状況を見学する機会を得た。この視察の主な調査結果は、同工場では個人用保護具の使用も含めて一般に清潔度が高いということであった。しかし、改善が必要な分野としては、透明性とコミュニケーションを促進するために経営陣と地方組合との協力を強化しなければならない。この工場は請負業者の比率も高く(労働力の約40%)、安全規則の遵守を確保するために、さらに力を入れる必要がある。

JGHSCは前回の訪問以降の進展も調べた。カザフスタン、ブラジル、メキシコ、チェコ共和国、ルーマニアで追加的措置が講じられていた。さらなる措置がまだ取られていないケースもあった。さらにJGHSCは、経済危機が原因でレイオフされたあと工場に戻った従業員全員が、再教育講習を受ける予定であることも知らされた。また、4月28日のアルセロール・ミッタル世界安全デー(労働者追悼日)に向けて共同アプローチを立案することについても合意した。JGHSCの組合員は、危険な仕事を拒否する労働者の権利と請負業者の安全性向上に焦点を当てるべきだと提案した。これらはどちらも、経営側が提案した共同警戒の概念に適合する。組合側は、労使の安全衛生代表を対象とする世界会議の検討も要請した。

JGHSCの今後の活動として、同社のすべての現場にまたがる組合安全衛生ネットワークを構築し、コミュニケーションを改善することが挙げられる。次の会合は2010年4月27〜29日に米国インディアナ・ハーバーで開かれる予定である。

[2010年2月1日――ロブ・ジョンストン]