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GIKILがボスニアの労働者に未払賃金を支給

労働者によるストと国際連帯支援の結果、GIKILはボスニアの労働者に未払賃金を支給し、監視活動が始まった。

ボスニア・ヘルツェゴビナプラモード・ミッタルが経営する協約違反のインド系製鉄会社は今月、ボスニア・ヘルツェゴビナ独立化学・非金属労働組合(SSHN-FBIH)の組合員1,250人に未払賃金を支給した。

炭酸ソーダ工場を運営し、その株式の半分を所有しているミッタル傘下のグローバル・イスパット・コクサナ・インダストリヤ・ルカバツ(GIKIL)は2月15日の期限を守り、2009年12月までの賃金が支払われた。

残り半分をトゥズラ県が所有するGIKILの労働者とカタ・イベリジクSSHN-FBIH会長は、周到なストライキと固い決意によって義務不履行のミッタルに賃金を支払わせることができた、と述べた。労働者たちはボスニア・ヘルツェゴビナ国外で、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)、IMFおよび欧州金属労連(EMF)から援助を受けた。

2009年第4四半期に実施した仕事の賃金が支払われなかったため、SSHN-FBIHは1月6日から1週間のストに入った。そのストのおかげで10月、11月の未払賃金が支給され、さらに外部からの介入と工場およびトゥズラでの労働者の行動によって、労働者が後続のスト実施に向けて態勢を整えていた2月15日の期限までに、12月分の賃金が支払われた。

高度に工業化された北ボスニアで労働者が力強い行動を起こしたことは、ヨーロッパ全体で広く注目を集めた。ICEMとSSHN-FBIHはともに、将来の給料が予定どおりに支払われるよう団結して警戒し、給料増額の正当性を主張し、GIKILで安全衛生条件を改善していくことを誓約している。

カタ・イベリジクはICEM、IMF、EMFの「協力と支援」に感謝し、この介入は地域の「諸機関やメディアに強い印象を残した」と述べた。詳しい情報についてはICEMウェブサイトを参照のこと。

[2010年2月23日――アニタ・ガードナー]