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ヴァーレ経営幹部が労働者の懸念を拒絶・無視

5月19日にリオデジャネイロで開かれたヴァーレ株主総会において、ブラジル代表のヴァーレ株主が懸念を表明した。ヴァーレ経営幹部は、同代表の懸念を退けただけでなく、議事録に記録させることも拒否した。

ブラジル5月19日にリオデジャネイロで開かれたヴァーレ株主総会において、北東ブラジル・コロンビア代表のダニロ・チャマスが、10カ月以上前からストを実施しているカナダの労働者との間で進行中の労働争議についてだけでなく、この争議がブラジルに及ぼしている社会的・環境的損害、それに同社のリベリアにおける投資・事業計画についても懸念を表明した。

ヴァーレのグローバルな企業活動と同社の積極的な拡大方針は、ブラジルで大きな環境的・社会的影響を及ぼしている。この問題を強調するために、チャマスは会合出席者1人1人に76分のDVDを配った。このDVDは、同社の計画がブラジルのマラニャンとパラのカラジャス地帯沿いにある地域社会に与える影響を分かりやすく示していた。続いてチャマスは、リベリア林業・産業労組(FLIWUL)書記長がリベリア大統領に送った書簡の内容を要約した。この書簡は大統領に、ヴァーレが継続的に違反を犯し、労働者と紛争していることを考慮に入れるよう強く忠告していた。

最後にチャマスは株主に、カナダでスト中の労働者3,500人とヴァーレとの紛争が生産に影響を与えており、これがさらに財務上の損失をもたらしていることを指摘した。「ヴァーレがスト参加者の代わりに非組合労働者を雇ったのは賢明なことではなかった。その仕事には資格と経験が必要とされるからだ」とチャマスは述べた。

株主総会に関するチャマスの報告によると、自分の発言を議事録に記録するよう要請したところ、総会の書記ファビオ・エドゥアルド・デ・ピエリ・スピナ氏は次のように述べた。チャマスの発言は「議事録に記載されない。何よりも、このような会合で株主から、リベリアを含むアフリカでの取引をはじめ、莫大な利益をもたらす可能性のある事業取引への会社の関与を妨げかねない意見が出されることは考えられないからだ」。

[2010年5月25日――チェリッセ・フレドリクス]