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ボルボ・トラックの職場問題を解決するために世界規模で行動

5月にスウェーデンでボルボ・トラック労働者を代表する組合のグローバル・ネットワーク会合が開かれ、世界中の組合が各地の職場問題を解決することができた。

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スウェーデン多国籍企業ボルボ(トラック部門)の労働者を代表する労働組合のグローバルな協力によって、各地の職場問題がよりよい形で解決されるようになっている――5月9〜11日にイェテボリで開かれたボルボ欧州従業員代表委員会(EWC)と欧州域外の組合による会合で、参加者たちはそう報告した。

この会合には世界中から約50人の組合代表が参加、それぞれが各国の現状を報告し、組合問題に関して情報を交換した。ボルボ経営陣も、企業の社会的責任、安全衛生問題、同社の経済状態など、さまざまな主題について報告した。

参加者全員が、この機会を利用して経営側にいくつか質問した。スウェーデン国外に拠点を置いているためにグローバルな意思決定を下す本社から離れている組合にとって、これは特に重要だった。この会合は関連組合に、世界中から出席したすべての労働組合の支援を受けて自国の未解決問題を提起する機会を提供した。

会合に先立ってマイケル・セルシュトロームEWC議長とスウェーデンの他の組合代表がインドとポーランドを訪れ、現地経営陣と特定の問題を抱える両国の組合を直接援助した。

この会合にはEWCメンバーに加えて、オーストラリア、ブラジル、カナダ、インド、日本、アメリカの組合も参加した。ボルボはEWCと世界規模の拡大組合グループのすべての活動に資金を供給しており、これは同社の組合と労働者代表機関の勢力・影響力の強さを表している。

この会合は通常2年に1回開かれるが、昨年は危機が原因で延期されたため、次の会合は来年ポーランドで開催される。

[2011年5月13日――ヘルムート・レンゼ]