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ワーカーズ・ユナイティング、コロンビアの労働組合員殺害に抗議

USWとユナイトはコロンビア大統領に書簡を送り、マウリシオ・レドンド(USO)とビクトル・マヌエル・ヒラリオン(SINTRAPAZ)が残忍に殺害された事件の調査を求めた。

コロンビア: USW(カナダおよびアメリカ)とユナイト(イギリス、アイルランド共和国)が大西洋を横断して結成した新しい労働組合ワーカーズ・ユナイティングは、コロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領に書簡を送り、先ごろの労働組合員殺害事件に抗議した。

この書簡は2つの事件を強調している。第1に、石油労組USO指導者のマウリシオ・レドンドが1月17日、5人の子どもを残して妻とともに殺害された事件。第2に、農業労組指導者のビクトル・マヌエル・ヒラリオン・パラシオスが1月9日、リオ・ネバドの近くで行われる行事に向かう途中に失踪した事件である。彼の遺体はビヤビセンシオのCTI(検察庁関連機関)に運ばれた。兵士たちは彼が集中攻撃で死亡したと主張したが、遺体を見た家族と同僚によると、拷問された痕跡が明らかに残っていたという。

ヒラリオンは、全国農業労連FENSUAGROに加盟するSINTRAPAZの組合員だった。2010年2月、「FARC過激派」として告発された18人の活動家のリストに、ヒラリオンの名前と写真が掲載された。

300万人の労働者を代表するワーカーズ・ユナイティングは、FENSUAGROと提携協約を結んでおり、コロンビア大統領への書簡で「FENSUAGRO組合員に対する攻撃は、カナダやアメリカ、イギリスの組合員に対する攻撃とみなす」と述べている。

書簡は、このような殺害が処罰されずにまかり通ることは容認できないと述べ、この残忍な犯罪を直ちに調査するよう要求している。さらに、責任者を法に基づいて裁くという保証、現在投獄されている組合員の釈放、FENSUAGROとUSOの指導者の適切な保護も求めている。

最後に書簡は、コロンビアでは2011年に25人を超える労働組合員が労働組合権を擁護したために殺害されたと指摘し、このような虐待に終止符を打つようコロンビア政府に強く要請している。

関連リンク:
Letter of trade unioins USW and Unite to Juan Manuel Santos (pdf)


[2012年1月30日 アレックス・イワーノウ]