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労働組合がGMの利益に反応

IMF加盟組織の全米自動車労組(UAW)は、ゼネラル・モーターズ(GM)の労働者が2011年の利益に基づく利益分配で約7,000米ドルを受け取ると発表した。欧州金属労連(EMF)は、GMはヨーロッパに所有するオペル/ボクソールについて長期的かつ持続可能な事業計画を策定すべきだと主張している。

全世界: 全米自動車労組(UAW)は2012年2月16日付の声明で、アメリカのGM労働者にとっての朗報を発表した。労働者は2011年の利益に基づく利益分配で7,000米ドルを受け取る。UAWは、アメリカで36億米ドル以上の投資を行い、9,500人を超える雇用を創出または維持するという同社の方針を歓迎した。

「GMのUAW組合員は昨年秋、会社を成功させてその成果を共有するという戦略に基づいて交渉に入った。そして、その戦略はうまくいった」とジョー・アシュトンUAW副会長は述べた。GMの2011年利益分配に関するUAW声明全文を読むには、リンクを参照。

ヨーロッパではそれほど状況が明るいわけではなく、GMが所有するオペル/ボクソールが2011年に7億米ドルの損失を報告した。しかし、このうち3億米ドルが欧州GM事業の再編コストであるため、20億米ドルの赤字となった2010年から16億米ドルの業績改善となった。

EMFと欧州従業員フォーラム、ヨーロッパのオペル/ボクソール関連組合は、共同声明で次のように述べた。「オペル/ボクソールを持続可能な事業基盤に乗せるために、労働者代表と経営側は、経済的に厳しい時期にあっても、現行協約に基づいて共通の解決策に取り組む必要がある。現行協約は、製品と生産能力に関する約束を盛り込んでおり、2014年末まで工場閉鎖と強制解雇を禁止している」

共同声明は、さらにこう付け加えていた、「現行協約に基づいて、オペル/ボクソールが予想される市場成長全体を利用するために、長期的かつ持続可能な事業計画を策定・促進するよう要求する」。声明全文は下記リンクのEMFウェブサイトで閲覧可能:
http://www.emf-fem.org/Press/Press-releases/Joint-statement-of-the-European-Metalworkers-Federation-the-European-Employee-Forum-and-the-European-trade-unions-on-the-Opel-Vauxhall-business-result-2011
GMは南米では2010年に8億1,800万米ドルの利益を計上したが、2011年には1億2,200万米ドルの損失を報告した。

[2012年2月16日 アレックス・イワーノウ]